第1戦 浜名湖FA 大会観戦記

　朝の気温は-2℃。天候は晴れ。終日浜名湖側から風速5mの冷たい西風が吹き付けるという釣り人には少し厳しい１日。池の色はオリーブ色のステインカラーで水温は9℃。若干のターンオーバー兆候は残してはいるものの魚の動き自体は悪くはない様子。今回予選はローテーション方式。[A前半][A後半][B前半][B後半]の４グループに分かれ各組上位が決勝トーナメントへ進む方式で行われた。
　予選第１ローテは午前8時より開始。直前放流もあって放直色のスプーンが活躍する時間になる。第２、第３ローテは放流の残りがボトム付近に多くまだ溜まった状態。ボトムバイブレーションやリップレスミノーなどボトムを探るルアーが活躍する時間となった。
　放流が入った後の第４ローテは放直色のスプーンからのスタートとなるが、放流量の割に反応は乏しかった。ストック池と釣池の温度差が7℃近くあり、放流した全部の魚がすぐには反応しなかったようだ。しかし第５、第６ローテになると徐々に魚も水温に馴染みだすと、金色が入った放直色からセカンド色の強気のスプーンへの反応が良く持続的に釣れる時間となる。レンジも場所によりけりだが中層～底付近の反応が良かった。またこの日は常に浜名湖側から吹き付ける西風が吹いていたが西岸のAエリア釣果189尾に対し東岸Bエリア釣果244尾と風裏側が釣果が上がる結果となった。
　決勝トーナメントは予選上位16名が進出。準決勝は10分ｘ前後半の20分間の総釣果で競われた。予選後半からの流れを引き継ぎ、中層～ボトムの強気色のスプーンの釣り＋ニョロ系クランクなどを時々差して飽きさせない釣りで釣果を伸ばす時間となった。
　決勝は8人が進出。10分x4ローテで競われた。準決勝から活性は１段下がったが、パターンはスプーンorニョロ系プラグの勝負となった。に第１ローテはインレットに入った[14]深田選手が3本を取り首位に立つが、第2ローテやはりインレットに入った[1]赤林選手も2本を取り追いつく。第3ローテやはりインレットに入った[23]井野[21]紺谷選手が数を伸ばし逆転に成功し、その後は全体的にパッとせずそのままフィニッシュ。結果から見るとインレット南側の区画でいかに放流魚の残りを取って数を伸ばすかが勝負の分かれ目となったようだ。「勝つためには、遅れて水に馴染んでくる放流魚を狙うしかなかった」と語った[23]井野選手が勝手知ったる浜名湖FRで２年連続優勝を手にした。