第14戦 AB赤城山 大会観戦記

　朝の気温は15℃。池の色は前日の台風の影響で若干濁りは入ってはいるものの藻系のステイン色。天候は曇り。台風通過で若干蒸す感じはあったが釣りにはベストコンディション。そんな中で"King of Spoonist"の予選はスタートする。
　予選は1,3,5,7,9回開始前に放流が入り「色は落としてもセカンド色まで」という活性上げ上げのハイテンションステージ。前半10分、後半10分の間に20vs20の決着となる釣り座が出るなど釣果伸び傾向の予選となった。今回放流された魚のサイズは20、35、50ｃｍと型が不揃いだったもののどのサイズも活性が高く、フックのセッティングは#5～#7で対応できた。予選6回で小雨の雲が通過すると予選7回からは台風一過の厚い雲の通り道となり、晴れたり曇ったりという状況に。するとそれまで着水直引き一辺倒だった釣りから、魚の浮き沈みにあわせてのレンジを探っていくテクニカル要素を含む釣りへと変化していった。
　決勝トーナメントは各エリア上位２名、計18人が進出。準々決勝18→9、準決勝9→3、決勝は３名で行われた。準々決勝からは放流はなかったものの予選の大量放流の余波で活性が高い状況、厚い雲が通過し辺りが暗くなると鱒玉が発生するなど釣果が伸びやすい時間となるが、準決勝頃は一変して初秋の晴天。魚のレンジも下がり気味でここでアンダー1ｇのサード色が活躍するテクニカルステージへ突入する。決勝もその流れでアンダー１ｇから試していく時間帯となる。決勝第１ローテでは３者とも差がなかったが徐々に中沢選手が放流魚の残り狙いで一回ボトムまで落としてから巻きあげていく釣りで差を広げていく展開となり、中沢選手が地元で初優勝を手にした。