第9戦 アングラーズベース赤城山 大会観戦記

　気温は20℃。天候は曇。朝からすっきりしない空模様の赤城山だが気温の上昇もなく釣りをするには良い天気となった。水の色は周囲の木々を映し出すステインカラー。予選は5人１組の総当たり戦(10分ｘ2)。勝ち点上位2名が決勝トーナメントに進む形式で進行した。予選の放流回は1,3,5,7,9回前に計5回行われた。予選1回は放流魚のスプーン放直カラーへの食いが今ひとつスロー気味。それでもクランクやマイクロスプーンなどで居着きの魚を相手に数を伸ばす展開となった。今回は放流魚が水に馴染むまで少しタイムラグがあったようで3回戦以後は前回の放流魚を取っていくような形で尻上がりに釣果が伸びる結果となった。予選中のヒットパターン的には何を投げても反応がある状況で「時間内の手返しの良さ」を競う予選内容となった。通常手返しの良さ勝負だとスプーンに軍配が上がりそうだが、この日はスプーンには時より50ｃｍ超えの大型が混じり取り込みにタイムロスがあったので比較的小さいサイズを狙えたクランクでも互角の勝負が出来た。全体的に釣れた魚は放流：居着きで3：7くらいだったのでは？と話す選手が多く、カラーは放直～3rdカラーまで満遍なく活躍していた。
　決勝トーナメントは予選各組上位2名、計18人が進出し、準準決勝で18名→9名(10分x2)。準決勝で9名→3名(7分x3)。決勝戦は3名(10分x3)で争われた。この時間頃になると雲も朝よりワントーン暗い厚めの曇り空へ変化し、時より雨粒が落ちる場面もあったが大きく天候が崩れることなく持ち直した。決勝トーナメントも予選同様に中～表層に何を投げても釣れる展開になるも、準準決勝途中からここまで不発気味だった放流魚が突如として表層を意識し出し、ポッパーのストップ＆ゴーがストロングパターンとなった。決勝戦は[2]戸田選手がこの状況を見てポッパーのカラーチェンジオンリーの決め打ち狙いで初優勝を手にした。