池はステイン〜クリアー。大会週の木曜・金曜日にまとまった雨が降り、池にいくらか濁りが入った状況。底石こそ見えなかったものの表層域で追ってくる魚はサイトでの視認は出来る程度の池の透明度は保っていた。天候は今にも雨が降ってきそうな、どんよりとした曇り空。そんな状況下で予選が開始された。
開始直後は前日放流の魚が働き、放直カラーで手返し良く釣る時間帯になる。その後アタリは落ち着いてくるが、ここでカラーを放直カラーのまま、レンジを変えてみるか、一段落として試すかで選手同士のかけひきが見られた。第2ローテ以後は難しい魚を引き出す時間帯。「大芦カップでは放流後は難しい時間帯になるが、今日はどんより曇っているので、いつもに比べればいい方」と地元選手達が語るように表層スプーンやクランクで特にニョロ系のクランクには良い反応を見せていたようだ。
決勝トーナメントへは16人が進出。4人中上位2人が1回戦から準決勝、そして決勝へと進んだ。予選中はなんとか降らなかった雨も、決勝トーナメントでは時より霧雨が落ちては来た。しかし気象庁観測所のデータどおり本降りになるまでには至らず、決勝戦は曇り空の中で行われた。
幸先よく[18]松本文雄選手がファーストヒット決めるが、その後[29]黒田将史選手も反応の良い手前の魚を取ってすぐに並ぶと[14]山添健二選手、[38]
舟渡川渉選手も続き、前半戦は各選手ともポツポツ拾いながら差のない状態で後半へと折り返す。場所替え後の後半になると、「なぶクラ」や「つぶアン」をトゥイッチで誘うパターンが良かったと語る[38]
舟渡川渉選手が勢いづき計7尾を取り、接戦を制して初優勝を手にした。2位の[18]松本文雄選手は1尾差の6尾、[29]黒田将史選手もさらに1尾差の5尾でフィニッシュし3位に入賞した。
※参考[気象庁ホームページ:2015年6月21日・栃木県・鹿沼の気象]
|