サケ釣りに参加しよう!はじめて参加される方へ
サケ有効利用調査にはじめて参加される方へ
サケ有効利用調査の魅力は、サケが掛かった時のパワフルなヒキを体験できる事が挙げられます。主な対象魚となるシロサケは海で長い航海を終えて平均70cm前後まで成長し、淡水最大級のサイズになって繁殖のため故郷の川に戻ってきます。このパワフルなサイズが繰り出す釣り味に毎年多くのアングラーが魅せられ、有効利用調査に応募しています。
しかしながら、応募したすべての調査員が必ずサケのヒキを味わえている訳ではありません。釣果に関しては本当に「運」次第な所があります。好適日のエントリー競争を行い、各種手続き、しかも参加費・移動費・宿泊費を掛けて現地へ赴いても釣果に出会えない、、、という時もあり、中には周囲に当たり散らす方もいます。この辺りのリスク&リターンをよく自分の中で整理してから応募される事を願いします。
知っておきたいサケ有効利用調査の基礎知識
採捕従事者は「お客様」ではない事 マナー・ルール厳守
採捕従事者は規定の参加料を支払いサケ釣りに参加していますが、あくまでも「お願いしますのでぜひ私にサケ有効利用研究を手伝わせてください!」という立場です。原則的に日本国内の河川でサケを取る事は禁止されていますが、指定された日時と区画だけ調査のためのサケ採捕を各地方自治体が許可するのがサケ有効利用調査です。採捕従事者は現場監視員の指示にしたがい、調査開始や終了時刻などのきまりを守る義務があります。ですので調査で許可されている範囲を超える身勝手な行動を取ると確実に「退場」を言い渡されますので注意が必要です。ルールとマナーを守って参加下さい。
参加の年齢制限
参加年齢の上限を設定している団体はありません。年齢下限は「小学生以上」としている所もありますが「中学生以上」に設定している団体が多いようです(ただし児童・学生の場合、保護者同伴が必要な事が多い)。サケ有効利用調査は「地方自治体から特別に許可されている」という事をよく理解して参加しましょう。各団体ごとに年齢要件は異なりますので、各団体が発行する要項をよく読んで応募下さい。
釣獲・持帰り制限
ほとんどの団体では行き過ぎた乱獲にならないよう釣獲尾数に制限を設けており、規定数に達した採捕従事者はその時点で調査終了となるのが一般的です。しかしながら釣獲のカウント方法は各団体によって異なるので各団体が発行する募集要項をよく読みましょう。最近では一部団体ではキャッチアンドリリース(C&R)を認める動きもでており今後の動向が注目されています。
持ち帰り可能なサケはほとんどの団体では「オス」に限定しています(メスも持ち帰り可能な団体もあります)。メスを運営団体が引き取る場合は基本的にはメスはふ化事業に利用されます。
調査報告の義務
採捕従事者は調査後に必ず、調査報告をする義務があります。報告といってもほとんどがアンケート形式で、その日の釣方、釣獲数、釣った場所、サケの雌雄、寸長、重量、体色(成熟度)等などを記載していきます。これはデータとなって蓄積され各団体の研究資料になります。
釣果がなければ「なし」と書いて提出します。
採捕従事者の資格譲渡は不可
原則的に日本国内の河川でサケを取る事は禁止されています。サケ有効利用調査・採捕従事者資格は各道県が特別に承認(許可)を出すもので調査員は応募者本人でなければなりません。他人への資格譲渡や代理参加は認められておりません。調査日当日に本人確認のための身分証(運転免許証・健康保険証など)提示が必要な団体もあります。違反が見つかった場合、密猟となり重い罰則が科される場合があります。
悪天候による中止・順延の目安
台風・大雨による増水、落雷その他により調査が休止または延期される事があります。ほとんどの団体では「中止判断の目安」規定を設けています。各団体が管理するホームページや開催要項をチェックしてください。
不漁の年もある
自然相手の調査になるので年によっては遡上する個体数が少ない時や調査期間からずれた時期に遡上のピークが来る事もあります。最近では各運営団体ホームページ上で釣果データが閲覧できたり、SNS等で過去の釣果を検索することも出来ますのでチェックしてみてください。
応募の前に募集要項をもう一度よく読んで
上記のようにサケ有効利用調査は純粋にレジャー感覚100%で応募してしまうと「色々めんどくさい、こんなはずではなかった。」と思ってしまう方もいます。内容をよく読み、よく考えてから応募しましょう。