RAS(ラス)とは、Recirculating Aquaculture System の略。循環濾過養殖システム。
なぜサケマスの閉鎖環境養殖が注目されてきているか?
毎年のようにサケの漁獲高が減っているニュースを聞くことが多くなりました。また海水温の上昇、海洋汚染、プランクトンなどによる赤潮被害など、不漁や屋外の養殖被害が近年増えて来ています。
RASによる屋内の安定した環境下でサーモンを育成する事で養殖におけるリスク低減をはかり、持続可能な安定したサーモンの供給を目指しています。
安定した供給
海洋環境に左右されない養殖は比較的安定した供給が可能です。
トレーサビリティ ~食の安全の追跡~
ICTとの連携で稚魚から出荷までのデータが記録されます。RASは外界との接触がないので農業用水や工業用水の混入の心配もありません。魚の病気への対策も僅かで済み、食品の安全性という点で優れます。
環境汚染がない
閉鎖環境で育てるので逃避魚がなく、生態系や海洋における環境汚染がない。
養殖(RAS含む)が抱える問題点
サケ養殖の総量が増えるという事は、それを育てるためのエサ(小魚等)が必要という事です。そのため資源価格の値上がりが起こるのでは?と言われています。
RAS養殖を行っている主な企業
● PURE SALMON / 日本(ソウルオブジャパン)
● 株式会社林養魚場
● 青島国信集団