攪拌機

攪拌機 鹿留

管理釣り場の攪拌機とは?

釣り場の機器

[ 釣り場機器 ]
 主に水面をかき混ぜる事で池の溶存酸素量を安定させるために使われる。水温が上昇すると溶存酸素量は低下するので釣り場には欠かせない機械。また逆に水中に酸素が溶け込みすぎて過飽和になってしまうと魚体への悪影響を及ぼすリスクがあるので、水車を回すことで安定した酸素量に保つことができる。目的外ではあるが水が動くので流れに魚が着く事も多く、釣果を上げるポイントにもなりやすい。また冬場の氷点下の池の凍結防止にもなる。

解説

攪拌機 管理釣り場

 6~8枚程度の羽をモーターで回して、水面を跳ね上げさせて撹拌する機械。池、レイクなどポンド系管理釣り場、また養殖施設などでは一般的にみられる機械。管理釣り場や養殖場は池に対して過密に魚が飼われている状態なので、水中の酸素が欠乏しがちになる事から、水面を叩き上げて水しぶきをあげる事で酸素を池に供給する事を主な目的としている。

釣りへの応用

攪拌機 管理釣り場

 攪拌機が作り出す流れの中は渓流魚が好むポイント。写真ではアルビノが流れについているのが分かる。流れが強い所はラインやルアー、フライなどが抵抗を受けて浮かされやすい事を念頭に、やや重めの物を選択するといいでしょう。
 注意点として攪拌機の近くに投げすぎない事。もし誤って攪拌機にラインが巻き込まれると一気にラインを巻き取られてしまい、最悪の場合竿の破損やリールの破損に繋がる。もし巻き込まれてしまったら①リールのドラグを緩めて②竿を攪拌機とできるだけ一直線にしてラインが切れる事を期待する。無理に切ろうとすると手を切るので注意。

他の水質管理機器との違い

 攪拌機は多くの管理釣り場に導入されているが、その効果は池の表面域のみである。養殖池は水深が腰までの深さ程度なのでこれでも良いが、水深が深い管理釣り場の水質改善になるといくつかの装置と組み合わせる必要がある。

● エアレーション … ポンプで水中に気泡を流し込み、池の溶存酸素を増やす方法
● 曝気装置 … 池の底(深層)の水を押し上げて上下に水を還流させる仕組み
● ビオトープ … 川シジミなどの二枚貝による水質浄化
● バイオブロック … 納豆菌などを添加してつくったエコブロック敷設など
 

タイトルとURLをコピーしました