5月12日(日)フィッシングフィールド中津川(神奈川県愛川町)でエリアトーナメント2019第8戦が行われ、小林考至選手(東京)が「放流残りの動きの速い魚」を意識した組み立てで優勝。前回の2017年フィッシングフィールド中津川大会から2連続優勝となり、平成~令和を跨いでの快挙を達成した。2位は三橋亮太選手、佐藤潤弥選手。
大会の様子
大会成績・データ
大会レイアウト
予選の展開
朝の気温16℃。天候は曇り。中津川上空は薄い雲がかかるも、時々切れ目から初夏の暑い日差しが降り注ぐ気まぐれな天気。池色はクリアー。直前で降雨もなく川水は安定。予選は釣り池を[Aエリア:上流側][Bエリア:噴水付近][Cエリア:下流側]に分け、各エリア25分x6ローテーション(釣り3回・審判3回)の総釣果で競われた。
予選第1ローテは放流効果もあって小気味よく竿が曲がる時間帯。放直カラーのスプーンで特に上Aエリア野村栄二選手の17尾を筆頭に 、下Cエリアの両サイドの数が良く伸びた。続く第2、第3ローテは一旦活性は落ち着くもボトム、沖狙いなどで放流魚の残り狙いをする選手が目立った。
予選第4ローテ開始前に放流が入ると、再び手返しの早さを競う時間帯に。下流側Cエリア藤岡梢選手の18本を筆頭にCエリアは第1ローテ並の釣果。中Bエリアは柳川智輝選手の16尾を筆頭にまずまず。上流側Aエリアはの柴垣太郎選手、三浦敬児選手の11尾と伸びを欠いた。第5ローテ頃から徐々に晴れる時間が多くなり、また風がない事もあって一旦は釣りに厳しい時間帯となる。こうなると居着き魚の扱いに慣れた地元勢が、引き出しの多さを活かしてジワジワ数を伸ばしていった。
決勝の展開
決勝戦へは19人が進出。決勝戦はエリアを上流側Aエリア、下流側をBエリアに再編成。AB各エリア25分ずつ入れ替え、計50分で総釣果を競った。この時間になると、風速2m前後の強い風が入り池の水面はさざなみ立つ。
決勝前半は上流側Aエリア入場の[30]三橋亮太、[38]佐藤潤弥、下流側Bエリア入場の[4]小林孝至の地元3選手がそれぞれ6本を取って折り返す。場所替え後の後半もこの3選手が順調に数を伸ばす。結果「予選放流の残り狙い。アクティmini1.3g(Ivyline)を一度底まで沈めてから巻き、動きの速い魚を狙った」という小林孝至選手が合計14本を取り、令和初のエリアトーナメント勝者となった。小林孝至選手は前回の中津川大会(17年第14戦)に続き、同釣場2連続優勝。
優勝者インタビュー
決勝戦の様子
過去の大会
【傾向】
川水使用のため換水は早い。前日の降雨、上流の宮が瀬ダム放水などでも状況が変化する。放流は軽トラック運搬によるバケツ放流。放流魚は早い時間から反応するが釣り座によって放流ムラがでる時がある。放流魚対策、地の魚対策が必要。