内水面のほとんどの漁協、渓流C&R区間などは養殖魚の放流によって釣りが行われています。由来が分からない養殖魚の交雑問題などでしばしば議論がなされる事がありますので覚えておくと良いワードです。
区分
天然魚
「原種」「ネイティブ」などとも呼ばれる事があります。その川に昔からいる固有種の事。基本的に日本国内ではヤマメ(アマゴ)、イワナ系がこれにあたります。特にイワナは地域によって背中の虫食い模様が異なるなど河川固有の特徴を持ちます。
ニジマスは明治期に輸入されていますのでこの区分にはなりません。
野生魚
由来がはっきりとしていないが、その川や湖に放流された魚が自然繁殖によって世代交代している魚。またこの魚を「ネイティブ」と呼ぶ人も多く、しばしばネイティブ論争が起こる。
養殖魚
養魚場で養殖された魚の事。ニジマスは明治期、ヤマメ・アマゴは昭和40年代、イワナは昭和50年代に養殖技術が確立され現在も行われています。養殖魚は種苗・稚魚での地域間売買も頻繁で、種の交雑が進み由来がはっきりとしていません。
何故、区分けされているか?
サケなど放流事業が行われていますが日本国内のサケの生産量は年年減少の一途をたどっています。サケを再び河川に戻したい。その取り組みの中でサケマスの河川の移殖による弊害などが研究されています。
文献
遊漁の部屋:水産庁