ポンドの状況はステイン〜マッディ。春に3日の晴れなしと言われる中で、晴れの日の大会開催となった。前日放流が入った予選開始後は意外とスローなスタート。上目で釣れたのはアウト側だけで他は中層の下目付近が目立った。第2、第3ローテは他の選手の釣りを見ながらレンジを合わせていく時間帯。基本スプーンで層を刻んで、レンジが合うと2連3連と続く。また、目先を変える意味合いで挿しでクランクなどを挟んでも反応するシーンも多く見られ、一つの技術の習熟度よりもむしろいろんなテクニックを駆使する「引き出しの多さ」が釣果数に直結する状況だった。
放流後の第4ローテ後もすぐには反応せず、いくらか沈み気味のレンジの探り合い。この日の天候は晴れとはいいながらも春の薄曇り。日射の入り加減で魚も浮いたり沈んだりとレンジ状況が刻々と変化し、まさに「パターンを掴みにくい」春らしい1日だったといえただろう。
決勝戦は24人が進出。4人中2人上がりを繰り返し、この日準決勝まで負けなしで進んできた[1]伊藤雄大選手、[25]足立剛宗選手らを含む6人が決勝戦に進出した。開始直後から[8]松田憲司選手がスローな巻きで数を伸ばすと、その後も安定した釣果を続ける。結果2位に6尾差をつけ初優勝を手にした。
※参考[気象庁ホームページ:2015年4月12日・岐阜県中津川市の気象]
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