朝の最低気温はマイナス6℃台。これでも前日比で3℃程度暖かいらしいが、やはり氷点下だけあって9時に始まった予選も池の一部は薄氷が張る状態。池に日射があたっても水温も上がりにくく、魚の動きも小さい。また池の透明度も高く底石まではっきり見えるだけに魚へのプレッシャーも高く、難易度の高いコンディションとなった。
第1ローテ前に放流が入ったものの、すぐには活性が上がらず、気温の上昇とともに徐々に良くなっていった。第4ローテ前に途中放流が入ると今度はソコソコ反応。第5ローテ頃になると微風が立って魚のプレッシャーが低下したのか池のあちこちで連続して竿が曲がる時間帯もみられるようになった。
決勝トーナメントは16人が進出。 決勝1回戦前に放流が入った事もあり、予選中に比べて難易度は下がり数が伸びる時間帯となった。しかし準決勝頃から空は薄曇りとなり、魚の動きも横への反応よりはボトムの小さい動きの方が取れたようだった。
決勝戦は4人が進出。状況が厳しい時間帯の中、前半を2位に3本差で折り返した伊藤雄大さんが有利に思えたが、後半開始後、地元川上さんが追撃を開始。「わざとスプラッシュ(水しぶき)を立てるように取り込み魚を寄せる」、釣り場の給餌のクセを熟知したテクニックで数を伸ばすと、終了間際で追いつきサドンデスに突入。
サドンデスでは決勝後半の勢いで川上さんが先に1尾釣りあげリーチをかけたものの、そこで勢いが止まってしまう。長く感じられる延長戦の末、伊藤さんが落ち着いてその後2尾を連取し通算6度目の優勝を手にした。
※参考[気象庁ホームページ:2012年2月5日・常陸大宮市付近の気象]
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