S-システムの取り付け・メンテナンス・調整方法について

S-システムの取り付け・メンテナンス・調整方法について
 IOS FACTORY『S-システム』の取り付け方法、メンテナンス情報、各種調整の方法を記載しています。

S-システムの取り付け方法

セッティングデータ

リール 穴位置/調整シム(mm)
24ツインパワー2000 下/0.5mm
24ツインパワー2500 下/1mm+0.5mm
22ステラ1000 下/1mm
22ステラ2000 下/1mm
22ステラC3000 下/2mm
18ステラ1000 下/2mm
18ステラC2000 下/1mm
18ステラC3000 下/1mm
17ツインパワーC3000 下/1mm

【必ずお読みください】
※こちらはIOSドラグシステム2穴仕様のセッティングです。
※穴が1ヶ所の旧タイプについては、上穴位置と同等です。ただしSシステムパワーは1穴仕様のみとなります。
※本セッティングは純正スプールが対象です。
※下穴セッティングが必要なリールは現行の2穴タイプのドラグシステムをお買い求めください。
※あくまで平行巻きに近づける目安です。お使いのリール機種やラインやスプール、ロッドとラインローラーの種類で変わりますので、微調整が必要な場合は同梱の調整シムにて調整ください。
※セッティングに使用したラインはリール毎に一般的に使われる頻度の高いライン号数です。

S-System取付動画

 

取付の準備

S-system装着によるラインの巻きムラを軽減するためスプールとローターの位置を覚えて、S-system装着後の確認までローターを回転しないようリールを保持しておきます。
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①リール本体からスプールを外します

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②純正のスプール受けを固定してある6角ボルトのセットスクリューを付属の6角ドライバーで外し、メインシャフトのみとします

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③S-systemを本体、ベアリング、ワッシャ(2.0/1.0/0.5/0.3)mm、0リングと分解します

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④S-systemの本体のみを、再度メインシャフトに差し込み、専用工具にてセットスクリューの6角ボルトを差し込みシャフトにしっかり固定します

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⑤任意で標準の1mmのワッシャをセットします

厳密な巻き上がり調整はS-system装着後のスプールにてワッシャの増減で行ってください。
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⑥ベアリングの外輪の大きいほうを下にしてセットします

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⑦ベアリングをセットした上から0リングをセットします

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⑧再度スプールをメインシャフトにセットしてドラグノブを軽くしまるまで締め込みスプールを固定します

  
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⑨ラインの巻きムラを確認、逆テーパーや準テーパーの度合いに応じて付属の調整ワッシャで微調整を行います

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Sシステム装着の際の干渉対応方法

 Sシステムを装着してリーリングするとリールの精度個体差により最下部でローターナットカバーに干渉することがあります。この場合は下記の手順で黒いローターナットカバーを紙やすりかシャープナー等で削ることで干渉は解決する事があります。リールの性能には一切影響を及ぼしません。IOSでも対応可能ですのでお気軽にご相談くださいませ。

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Sシステム マイナーチェンジ版(2020.4~)の取付方法

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 発売以来大人気のSシステムですが、近年のリールでは黒色のローターリテーナーと干渉してスプールが再下点に来た時にほんのわずかに干渉してしまうものが見受けられました。
 干渉してしまう場合ローターナットの黒いリテーナーを紙やすりかシャープナー等で削るのがもっとも簡単で効果的ですが、この度メインシャフト取り付け穴を従来の1箇所から-0.5mm下へずらして計2箇所へと変更したものを販売します
(2020.4~)

取り付けに際しては、まず従来通りの上の穴の位置で装着して頂き黒色のローターリテーナーと干渉してしまう場合に限り、下位置にある穴で装着してください。

※最初から新位置でセットすると調整幅が限定されてワッシャにて調整しても巻きムラが並行巻きにならない場合があります。

従来の穴位置でラインが平行巻きになっている状態では、穴を下に下げた新位置にセットした場合、スプール位置が+0.5mmほど上に上がり、ラインの巻きはやや逆テーパー気味になりますので調整ワッシャの枚数を減らすなどして微調整ください。

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通常はこの穴位置にセットしますが黒いローターリテーナーに干渉する場合に限り下に下げた穴位置にセットします。

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新位置にセットした状態
この状態でも黒いローターナットリテーナーに干渉する場合はローターナットリテーナー上部を削るかして対応ください。

S-system 日頃のメンテナンスについて

①用意するもの、IOS-02、IOSギアグリス

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②S-SystemのベアリングへIOS-02オイルを塗布する

    
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③歯ブラシなどにギアグリスを薄く取ります

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④S-System本体にまんべんなく塗布します。特にスプライン部と裏側には念入りに

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⑤ソルトでの使用の後の水洗い時も必ずS-System本体をかけ流し洗浄実施したのち乾燥後に同様のメンテナンスを実施ください

ドラグ音のカスタマイズ調整について

※通常は調整必要ありません
通常はS-システムを装着した状態ではドラグ音は心地良い音色に調整されていますが
下記の手順でお好みでドラグ音の強弱も調整出来ます

準備
スプールを外して、ステラ等、裏のカバーがあるものはあらかじめ外しておきます

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ドラグ音を小さくしたい場合

・付属のドライバーでバネをピックアップします
・プライヤー等でバネを下側へ曲げます
・再度バネを元の位置へとセットし、ドラグ音が小さくなっていることを確認します

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ドラグ音を大きくしたい場合

・付属のドライバーでバネをピックアップします
・プライヤー等でバネを上側へ曲げます
・再度バネを元の位置へとセットし、ドラグ音が大きくなっていることを確認します

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【爆音チューンについて】
S-systemはバネの調整によっては超高音の響く大音量が発生します。周囲の釣り人や居住環境等に配慮し思いやりを持ってご使用下さい。著しい大音量は周囲の人に迷惑をかけるだけでなくS-system本体の磨耗を早めることがあります。あらかじめご了承ください。
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