7月16日(日)群馬県前橋市、アングラーズベース赤城山で行われた第36回チャレンジカップの様子をまとめています。決勝は34℃の真夏日。厳しい暑さの中の試合になりました。優勝は湯原まりこ選手でした。
表彰台
PHOTO
WINNING TACKLE
優勝[41]湯原まりこ /YUHARA MARIKO
【ロッド】ゴールドウルフ62L(ロデオクラフト)
【リール】’12ルビアス2004H (ダイワ)
【ライン】ナイロン
【ルアー】ノアL (ロデオクラフト)
【ロッド】ブレイクスルーゼロヴァージ(ヴァルケイン)
【リール】’12ルビアス2004H (ダイワ)
【ライン】エステル
【ルアー】ココニョロ(九重)
常に強気で(笑)。あきさせないようにココニョロとスプーン(ノアL0.7g)をチェンジしながら
2位[33]小畑 修 /OBATA OSAMU
【ロッド】プレッソLTD AGS61L-S(ダイワ)
【リール】’12ルビアス2004H (ダイワ)
【ライン】エステル0.35(ロデオクラフト)
【ルアー】2WIN (なぶらや)
【ルアー】ハント0.9g (ニュードロワー)
ボトムメインと思っていたが、ハントへの反応が良いので切り替えた。
3位[34]柳 真一 /YANAGI SHINICHI
【ロッド】イエローウルフ622L(ロデオクラフト)
【リール】’18イグジストLT2000S-P (ダイワ)
【ライン】エステル0.35(ロデオクラフト)
【ルアー】GJ (ディスプラウト)
【ルアー】Bスパーク (オフィスユーカリ)
【ルアー】ノアJr0.9 (ロデオクラフト)
スプーン→ミノー→メタルバイブ ローテ
予選
朝の気温は24℃水温17℃。天候晴れ。雲ひとつなく暑さを予感させる朝。予選は3人1組の総当たり戦を2セット。計4回の勝ち点合計を争う方式。1試合は10分x2ローテーションの20分で行われた。
予選1回戦は放流回。直近の気温上昇による池の水温上昇と、流入する川水の水温差で池は夏のターンオーバー。池全体が濁るコンディション。水が動くインレット側水車周り(E~I)は反応良く二桁釣果の決着となったが、水の動きが悪い場所は反応今一つ。特に池の下側は見た目に泡切れも悪く反応は乏しかった。予選2~3回戦になると活性は徐々に落ち着くものの、水が動くエリアはまずまず反応が残った。
予選4回戦開始前に放流が入る。池の南側の泡切れの悪さもこの頃には自然解消された。テコ入れで池の下側に多めに放流をしたことでこの日1番釣れる時間となり、池全体で釣果が伸びる結果となった。またこの頃から太陽が高く昇るにつれて気温も上昇。釣果を競いつつ、同時に暑さとの戦いになった。
予選全体としてはターンオーバーの濁りが入った事で朝イチの反応が放流量の割に釣果が伸びなかった。また釣り座による釣果の偏りも普段より大きい結果となった。また比較的水温が低くニジマスの環境適温に近いボトム付近は反応が残った。
決勝
決勝トーナメントへは予選上位16名が進出。準々決勝~準決勝は1vs1の10分間2ローテ。気温34℃、表面水温は19℃。灼熱の暑さの中でいかに集中力を切らさないかの勝負になった。選手の申し合わせで試合時間を30分から20分に短縮して行われた。決勝会場はC~E釣座が用いられた。
決勝戦第1ローテ。ファーストヒットは開始2分小畑選手のハントに入る。様子見で入ったスプーンだが「思ったより反応が良かった」と当初のボトム中心から予定を切り替える。その後、スプーンをあきらめココニョロにスイッチした直後に湯原選手にもヒットが入る。柳選手はGJで1本を引き出し後半へと折り返す。後半猛暑で反応が乏しい中、小畑選手がスプーンで1本を追加し、ボトムに切り替えた柳選手が1本を追加し第2ローテへ。
決勝戦第2ローテ。場所移動後のファーストヒットは開始2分で小畑・湯原選手がほぼ同時。ともにランディングに成功して小畑選手が1本リードの展開。開始5分で湯原選手のココニョロで1本を追加し同点となる。その後、小畑選手はハント押し、湯原選手はココニョロ押し。柳・真田選手はこまめにルアーチェンジを試みるが反応を引き出せなかった。結局追加が出ず、同点のままサドンデスに突入する。
決勝戦サドンデスは小畑・湯原選手の申し合わせで先取1本で行われた。ともにここまで投げぬいたハント、ココニョロを選択する。灼熱の太陽が照りつける中、リールハンドルとラインの動きに集中する。どちらが先に1本を掛けるか周囲も固唾を呑んでみまもる中、先に掛けたのは湯原選手。落ち着いた魚のやりとりの後にキャッチに成功。湯原選手は高々とランディングネットをあげた。
● 湯原まりこ選手は初優勝
● 女性のチャレンジカップ優勝は2010年の第10回KFSチャレンジ(優勝:西山菜穂子選手)以来、約13年ぶり。