7月18日(日)宮城県白石市、グリーンパーク不忘で行われたエリアトーナメント2021第11戦の大会データ・大会の様子をまとめています。今年は33℃炎天下の釣りに。安島裕仁選手が去年に引き続き2年連続優勝を達成しました。2位は間中崇斗選手、榊智貴選手でした。
表彰台
大会成績・データ
TACKLE DATA
優勝[31]安島裕仁(あじまゆうじ) / Yuuji Ajima
【Rod】DainsleiF 61L Rev-A(ValkeIN)
【Reel】TD-Z 2004C (DAIWA) +Funnel42.5mm(REVIVE)
【Line】Ambercode ESTER 0.3 (Yotsuami)+ GRANDMAX FX_0.4(Seaguar)
【Lure】HAZE (ValkeIN)+Clutch HooK (RC)”KAGURA”color (PS OTSUKA)
【Rod】DainsleiF 61UL-Proto.type(ValkeIN)
【Reel】TD-Z 2004C (DAIWA) +Funnel42.5mm(REVIVE)
【Line】Ambercode ESTER 0.3 (Yotsuami)+ GRANDMAX FX_0.4(Seaguar)
【Lure】Scheila 1.5g,1.2g(ValkeIN) +Ag#7#8(YARIE)、”AJM2″color
2位[26]間中崇斗(まなかたかと) / Takato Manaka
【Rod】[NEWCONCEPT ROD] 6’1-Proto.type (ValkeIN)
【Reel】VANQUISH 1000S (SHIMANO)
【Line】TROUT REAL FIGHTER® Fluoro1.5lb(TORAY)
【Lure】HI BURST 1.8g (ValkeIN)+ Gyro Hook(ValkeIN)”orange/gold”color
【Rod】DainsleiF 6’1UL-H Black Vespine (ValkeIN)
【Reel】VANQUISH 1000S (SHIMANO)
【Line】TROUT REAL FIGHTER® PE0.3(TORAY)+POWERGAME® LURE LEADER0.6
【Lure】HAZE (ValkeIN)”KAGURA”color(PS OTSUKA)
2位[28]榊智貴(さかきともき) / Tomoki Sakaki
【Rod】99+Chocobanana UL-e (RC) for Ester
【Reel】BALLISTIC FW1000 (DAIWA)
【Line】Ambercode ESTER (Yotsuami)+ GRANDMAX FX_0.5(Seaguar)
【Lure】B-SPARK 2.9g (Office Eucalyptus)+ SW-21#8(Vanhook)、”Blown”color
【Rod】9999 YellowWolf 61-UL-st (RC) 佐野亘彬モデル
【Reel】STEEZ -TypeI (DAIWA)
【Line】Ambercode 0.25 (Yotsuami)+ TEGUSU_0.4
【Lure】B-SPARK 2.9g (Office Eucalyptus)+ AG#8(YARIE)
4位[5]阿久津達也(あくつたつや) / Tasuya Akutsu
【Rod】???? UL-e (RC)
【Reel】EXIST (DAIWA)
【Line】ESTER
【Lure】BionDy 0.7g (ANGLERS SYSTEM)
5位[7]佐藤実(さとうみのる) / MINORU SATOU
【Rod】KAITEN/廻天 (JACKSON)
【Reel】STELLA C2000S (SHIMANO)
【Line】FLUORO 1.5lb
【Lure】BANNNA 1.7g (Newdrawer)
6位[13]戸田和弘(とだかずひろ) / Kazuhiro Toda
【Rod】VERTICAL PRO 59TT (EMT)
【Reel】RAREANIUM (SHIMANO)
【Line】ESTER0.3(YOTSUAMI)+Fluoro0.6
【Lure】ACCURACY 0.9g (NABURAYA)+SP2#8
優勝者インタビュー
決勝戦の様子
●[動画内・歯車マーク]→字幕オンでスコアが表記され、得点経過を確認できます。
観戦記
朝の気温は20℃。天候は晴れ。ここ数年雨続きの本大会、今年は不忘山の頂がスカイブルーを背景にくっきりと映し出される1日。池の水温は15℃とニジマスの好適水温だが、懸念されるのは梅雨明け発表後の強烈な日射。前日34℃を記録した白石市、雲ひとつない状況下で表面水温の上昇が釣果にどう及ぼすのか?そんな状況で大会は開始時刻を迎える。予選は25分x6ローテーションで行われた。
予選開始前にグリーンパーク不忘名物のトラクター放流が入ると予選1ローテはスタートする。開始早々、放直カラーのスプーンが大活躍する放流タイムに突入。20cmサイズの魚は素直に反応し30本近いスコアが出るなど釣果は爆発的に伸びる。第2ローテも開始直後は放流の余韻が残りスプーンでも反応。しかし徐々に活性が落ち着いて来ると今度は中層~ボトム付近の魚を探る時間帯に。クランクや、ボトムのリフト&フォールなどが試された。第3ローテ頃になると「熱」を感じる真夏の暑さ。徐々にトップの反応が薄くなり、この日一番釣果が伸び悩む時間帯となった。
予選第4ローテ開始前に2度目の放流が入る。この時間に放流されたのは第1ローテ前よりもワンサイズ大きい魚。数自体は第1ローテに及ばなかったものの、引き味の良い魚で数が伸びる時間となった。またこの頃から南風が入りだし池の表面が多少さざなみ立つ状況に。第5~6ローテにかけては追加放流効果、さざなみ効果などが重なって状況はまずまず。パターンをこまめに変えれば上中下レンジの使い分けでそれなりに反応が返ってくる状況。真夏の炎天下ハードコンディションながらも前半第3ローテよりは釣果が伸びる時間となった。
決勝トーナメントへは予選各組上位3名、計12名が進出。準決勝戦(1vs1 10分x2)を経て決勝戦は6人、10分x3ローテーションで行われた。一度も雲に隠れる事無く焦がし続けられた池だが、表面水を吐き出す構造のためか表面水温は朝から大きな変化もなく無事に開始時刻を迎える。決勝戦第1ローテは11:30頃、気温33℃の炎天下の中開始された。水温変化は少なかったものの、それでもこの日中の夏の日差しは魚にはプレッシャーだったようで魚の表層への意識は今ひとつ。中層から下のマイクロスプーンの巻き上げやクランクかバイブレーションのリフト&フォールで各選手とも釣果を伸ばす展開。決勝第2ローテは前半[28]榊選手が早々とバイブレーションのリフト&フォールで3尾を追加すると、これを見て追随する選手も出だす。この時間全体としてはバイブレーション6:クランク・スプーン4くらいの反応。但し同じ釣り方を続けていると反応があきらかに落ちてしまうので、この2つのパターンを交互に差し替えながら釣り進めていく展開。この繊細な流れは第3ローテ後半まで続いた。
決勝第3ローテ終盤、1尾差内に4人がひしめく大混戦に。勝負のゆくえは「中層」「ボトム」この2パターンをここまでどう積み上げてきたか?という戦略眼が分かれ目となった。残り2分頃から各選手ともにフレッシュなパターンへ変更しだし慌ただしさを増す。残り1分半、[31]安島選手はここでバイブレーションから、しばらく温存していたクランク「ヘイズ・神楽カラー(PS OTSUKA)※去年の同大会WINNINGルアー」に切り替える。すると終了間際レンジ1.5m程で1尾を追加しそのままゲームセット。決勝の道中は視野の広さで反応の良いバイブレーションパターンへの瞬時の切り替え判断の早さ、終盤にかけては末脚を温存する釣りの組み立て。僅差ながらベテランプレーヤーの貫録を見せつけグリーンパーク不忘大会2年連続優勝を手にした。
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