1月10日(日)浜松市西区、浜名湖フィッシングリゾートで行われたエリアトーナメント2021第1戦の大会結果をまとめています。井野竜也選手が予選中不発気味だった放流魚の残りを巧みに誘い優勝しました。2位は紺谷唯人選手、3位は深田佳匡選手でした。
表彰台
大会成績・データ
優勝者インタビュー
決勝戦
第1ローテ 向かって左より
32榊/14深田/6竹下生/29安藤/23井野/21紺谷/1赤林/11指宿
第2ローテ 向かって左より
1赤林/11指宿/32榊/14深田/6竹下生/29安藤/23井野/21紺谷
第3ローテ 向かって左より
23井野/21紺谷/1赤林/11指宿/32榊/14深田/6竹下生/29安藤
第4ローテ 向かって左より
6竹下生/29安藤/23井野/21紺谷/1赤林/11指宿/32榊/14深田
第1戦 浜名湖FA 大会観戦記
朝の気温は-2℃。天候は晴れ。終日浜名湖側から風速5mの冷たい西風が吹き付ける、釣り人にはちょっと厳しい1日。水温9℃。池色はオリーブ色のマッディ。泡切れが悪い水が風下側に寄っておりターンオーバーの兆候を見せる。しかしこの強風のおかげで適度に水面が波立って魚の動き自体は悪くはない様子。予選はダブルジャッジ、ローテーション方式。[A前半][A後半][B前半][B後半]の4グループに分かれ各組上位が決勝トーナメントへ進む方式で行われた。
予選1ローテは午前8時にスタート。直前放流もあって放直色のスプーンが活躍する放流タイム。第2、第3ローテは放流の残りがボトム付近に多くまだ溜まった状態。ボトムバイブレーションやリップレスミノーなどでボトムを探るルアーが活躍する時間となった。
予選第4ローテ開始前に途中放流が入る。放直色スプーンからのスタートとなるが、この回は放流量の割には反応今ひとつ。釣り場の話によるとこの日はストック池と釣池の温度差が7℃近くもあり、放流した魚がすぐには池の水に馴染まなかったようだ。しかし第5、第6ローテと時間が経つにつれて魚が池に馴染みだすと、ゴールドが入った放直色からセカンド色といったスプーンへの反応が出てくる。釣れるレンジは場所によりけりだが中層~底付近の反応が良かった。またこの日は常に浜名湖側から吹き付ける西風が吹いていたが西岸の風上側Aエリア釣果189尾に対し、風下側の東岸Bエリア釣果244尾と風下側が釣果が上がる結果となった。
決勝トーナメントは予選上位16名が進出。準決勝は10分x前後半の20分間の総釣果で競われた。予選後半からの流れを引き継ぎ、中層~ボトムの強めの色のスプーンに、ニョロ系クランクなどを時々差して飽きさせない釣りで釣果を伸ばす時間となった。
決勝戦へは8人が進出。10分x4ローテで競われた。準決勝から活性は1段下がったが、パターンはやはりセカンド以上のスプーン、あるいは蛍光色のハッキリした色使いのニョロ系プラグの勝負となった。決勝戦第1ローテはイン側に入った[14]深田選手が3本を取り首位に立つが、第2ローテやはりインに入った[1]赤林選手も2本を取り追いつく。第3ローテもやはりインに入った[23]井野[21]紺谷選手が数を伸ばし逆転に成功する。その後は全体的にパッとせずそのままフィニッシュ。結果から見るとインの南側の区画でいかに放流魚の残りを取って数を伸ばすかが勝負の分かれ目となったようだ。「勝つためには、遅れて水に馴染んでくる放流魚を狙うしかなかった」と語った[23]井野選手が勝手知ったる浜名湖FRで2年連続優勝を手にした。
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