1月11日(日)静岡県御殿場市、東山湖フィッシングエリアで行われたエリアトーナメント2015第1戦の大会の様子をまとめています。出口昇選手(三重)がシャロー枯れ松エリアでカットスロートの爆発的な釣果で2015年大会初戦を制しました。2位は伊藤雄大選手(静岡)、3位は佐野亘彬選手(大阪)でした。
大会の様子
大会成績・データ
各ローテーションの状況
朝の気温は-3.6℃。すっきりと富士山が見える晴天ではあるがガイドも凍りつくような寒さ。水質はこの時期の東山湖特有のマッディ。大会はクラシックスタイルのローテーション方式、4エリアの総釣果で争われた。
第1ローテーションは東山湖はまだ太陽が上がらず山影の中。まだ魚の動きも鈍くスロースタート気味。ガイドも凍る寒さの中でアタリが取りづらい時間帯。第2ローテーション頃になるとようやく湖面に太陽が当たるようになる。活性も上がりだしたのか徐々に釣果も上向きだす。太陽が上がってからはガイドが凍る事はなくなりアタリは朝イチに比べ格段に取りやすくなった。
第3ローテーションになると南風が入り出す。湖面は適度に波立ち、東ワンド側も釣り易い時間帯になる。第4ローテになり気温、水温が上昇するにつれ、池全体で状況は良くなっていった。全体として釣果は後半になるにつれ尻上がりに伸びていった1日となった。
今日特筆すべきはシャローの枯れ松エリアのC、Dエリアの境目付近の一部にカットスロートの鱒溜まりが発生。この場所にCエリア,Dエリア各回にそれぞれ入れたかで勝敗が決したといって良いほどの爆発的な釣れ方だった。「丁度流入水のパイプが出ている所でもあり、水温差でカットスロートが集まるように作用したのではないか?」(田嶋談)。原因は定かではないが丁度パイプ位置から左右3~4mの付近のみが爆釣という極端な偏りだった。
周り順で伊藤雄大選手はB→C→D→A、出口昇選手はA→B→C→D。「伊藤雄大選手の入る場所はきっと釣れるに違いない」と優勝者インタビューで語っていたように「伊藤雄大選手が入った直後に同じ場所を狙う」という作戦が的中。今回は伊藤雄大選手に「カットスロート溜まり」に導かれた格好だ。釣果が尻上がり傾向もあって後半にCエリア・Dエリアに入れた選手が一番恩恵を受ける結果となった。出口選手の得意とする手返しの良いシチュエーションに、いいタイミング(時間)に入った運の要素も勝因ではあるが、周囲の観察力や、選手を見た立ち回りといった経験の差が出た一戦だった。
記録室より
・優勝した出口昇さんは2014年キングフィッシャー戦以来、通算10勝目。
・優勝し出口昇さんは連続表彰台達成。
・3位の佐野亘彬さんは連続表彰台達成。
上位の成績
順位ゼッケン名前[釣果]1st-2nd-3rd-4th-開始エリア
優勝38 出口 昇[88尾]__7-_1_-39*-41*-Aスタート
2位01 伊藤雄大[62尾]__6-14*-27*-15_-Bスタート
3位11 佐野亘彬[53尾](__28_)-10_-15_-Aスタート
4位33 滝口翔利[48尾](__10_)-23*-15*-Aスタート
5位35 谷 鉄也[44尾]14*-18*-(__12_)-Cスタート
*枯れ松カットスロートポイント
()内はABエリアの合計数
枯れ松、カットスロート爆釣シーン
優勝者プロフィール・インタビュー
出口 昇(でぐち のぼる) Noboru Deguchi
所属チーム:吉や
ウイニングルアー:
クローザー1.1g、アキュラシー0.9g、ドーナ1.0g 色はグリーンチャート、ヤツヅカゴールドなど
タックル:
Ritter KBNL S62L (吉やxデジーノコラボ)
Ritter KBNL S62L+(吉やxデジーノコラボ)
三重を中心に活躍するアングラー、醒井など超高活性時での手返しの良い釣りを得意としている。エリアトーナメントでは優勝回数10回と歴代2位(2015年1月現在)